読み: はくばはうまにあらず
戦国時代の公孫竜(こうそんりゅう)が唱えた、詭弁(きべん こじつけの議論)の説の一つ。馬は白馬だけに限らない、白馬を馬といえば、他の黒馬や赤馬は馬でないことになる。馬という抽象的概念と白馬という具体的概念とは違うのだから白馬は馬ではないのである、という論。【参考】 堅白同異の弁『韓非子(かんぴし)』外儲説(がいちょせつ)左上に、宋国(そうこく)の弁論家の児説(げいえつ)が、白馬は馬に非ず、というのを持論として、斉(せい)の国都に集まっていた天下一流の弁論家たちを抑えつけ、得意になり白馬に乗って関所を通ったところが、あっさり馬の税を取られてしまった、という冷やかしの話がある。
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